うちの塾だけの現象かもしれないので、少しこの「風景」を描いておこう。
「エッ」生徒を、シャレではないが、「A」としておこう。
そして、下記の英文を勉強中だとしよう。
Tom studies math after dinner.
私: 和訳をしてください。
A : エッ?
私: その英文を和訳してください。
A: エッ?日本語で言えばいいのですか?
私: そうです。
A: エッ?それで?
私: ・・・ その英文を日本語で言ってください。
A: エッ?なんですか?和訳ですか?
私: そうです。
A: エっ?私がするのですか?
私: ・・・
A: エっ?日本語で言えばいいのですか?それで、何ですか?
んっ? どの英文ですか?英語で読むのですか?
教室の空気は緩み、私は殺気立つ。
で、授業後に机を間にして話し合いをする。内容は以下の3点である。
1) 聴力は大丈夫.か?
過去の生徒で1名だけ軽い難聴者がいた。
2) 私の日本語が難しすぎて理解できないか?
この返事を聞いている段階で、家庭が外国語環境か否か、
本人が帰国子女であるかを探る。過去にこれに該当する例はない。
3) 英語の理解力を持っているか?
名門中学卒・名門高校在籍者であるから、その答えはnegative。
英語力はこれまでの塾テストから判断をしながら、訊ねる。
この会話中も「エっ?」が発せられ、問いかけの繰り返しがある。
結局なにも得られるものは私にはない。ただ、「エッ?」と言うたびに
会話がプッと切られてことを伝え、将来の大学入試での面接試験、
入試試験での面接で有利な印象を与えることがないことの信号を
送ることだけとなる。得られるものがなにもないが、この二者会談をする。
で、その後の対処であるが、
以前は、授業を中断して説教をしていた。が、彼or彼女の胸に響くことはない。
塾生たちはウンザリし、本人は目を見開いてはいるが、そこには表情がない。
底なし沼である。その後は激高した自分への嫌悪感が残るだけである。
最近では話し合いの後に「エっ?」を2回くらい繰り返した時点で
「次の人」と移ることにしている。指名を外すことはしない。無視もしない。いや、
こちらの意識は他の生徒に向かうよりも高い。「今回はスムーズにいくのか?」
とかの期待がある。が、その期待が満たされるまでには、早くても半年、
あるいは1年くらいの期間が必要でり、それまでに居なくなることも多い。
どのように「エっ?」高校生に対処していたらよいのか?と悩むこととしばしばである。
P.S. 1ヶ月くらいで突然に「エっ?」が止まった事例が3つある。それに共通する
出来事があるのだが、あまりにも裏付けが少なすぎる。
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